星占い・占星術とは
よくテレビや雑誌などで見かける星占いや占星術。
みなさん気になりますよね。
朝、登校前や出勤前に「今日のおひつじ座さんの運勢は?」なんて言葉を耳にすると、ついついチェックしてしまいますよね。
そんな星占いや占星術ですが、ただの言い回しの違いだとみなさん思っていたでしょうが、実はこの2つの占い、少しだけ違いがあるのをご存知ですか?この違いをみなさんにご説明する前に、少し星占いと占星術の歴史についてお話したいと思います。
占星術は、占星学とした学問の1つ
遠い遠い昔は太古の頃、古代バビロニア文明の時代(現在のイラン・イラク・シリアあたりに栄えた文明)に星占いや占星術が生まれました。
古代バビロニア文明以前から科学文明など存在しなかった時代、人々は夜空に浮ぶ星を観測し、ご飯の時間や寝る時間など、時計がなくても規則正しい生活を送る工夫をしたり、天体観測や自然現象からさまざまな事を予測し生活に取り入れ暮らしていました。
今では考えられないでしょうが、国の運命や動向、政治背景、経済の流れ、天災などといった情報を占星術を利用して知ることができると信じられていて、占星術は、占星学とした学問の1つでもあり、王族や貴族たちが占星学を学んでいたと言われています。
星占いや占星術
しかし、その頃の星占いや占星術は、個人の運勢を予測する(占う)ものではありませんでした。
やがて古代バビロニア文明は他の民族によって滅ぼされ、カルディア人によって新バビロニア帝国が再建されると、占星術は、人の運命を占うようになり、現代でもお馴染みの星占いや占星術の起源がその時代に生まれました。
その後、新バビロニア帝国も滅びるわけですが、地中海沿岸を中心にヨーロッパ各地に散らばったカルディアの占星術師たちによって、占星術が世界中に広められたという歴史があります。
こうして世界中に広まった星占いや占星術は、ギリシア・インド・アラブ・ヨーロッパでは西洋占星術・インド占星術と発展し、中国・東アジアでは、東洋占星術と発展していきました。
ホロスコープと星占い
よく、ホロスコープという言葉を耳にしませんか?ホロスコープは、星占いや占星術で個人の運勢を占う時、その人が生れた瞬間、生れた場所から見た、星座と惑星の配置を円で表したもので、太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星・天王星・冥王星の9惑星が、12星座で分類された空のどの位置で輝いていたかということから、一人一人の運勢が読み解かれていくのです。
星占いは、太陽の位置だけを着目した占いなのです。
星占いは、太陽の公転周期が1年ということから、ほぼ毎年同じ時期に、同じ空の位置に戻ってくることを利用して、出生時間や出生場所に関わらず、誕生日だけから推測して占われるのです。
「私はおひつじ座生まれ」と言う具合に。
太陽は、個人の本質的な性格、才能、健康といった重要な判断材料になる星の1つとされています。
ですから、太陽だけに着目した星占いが、世間一般的に広まっているのです。
ですが、もし『あなただけ』の運勢を詳細に読み解きたいなら、生年月日、出生時間、出生場所からホロスコープを描くことが必要なのです。
これが占星術です。
全く同じ運勢の人なんてありえないのですから、あなただけのホロスコープを描いてみましょう。